背泳ぎが得意なマツモムシ
小石川植物園でマツモムシを見ました。
この虫を初めて見たのは去年住んでいた兵庫県の池でした。
これは、去年3月26日に兵庫県で撮ったものです。はじめ、アメンボか何かがひっくり返っているのかと思いました。しかし、じたばたしません。時々すいすい泳いでいます。写真の下が頭で目が写っています。針状の口、6本の足、どう見てもお腹が上を向いています。調べてみたら、カメムシの仲間の水生昆虫で、マツモムシということがわかりました。大きさは1.5cm弱位です。
この虫は、間違えてひっくり返ったのではなく、水面で泳いだり浮いているときは、お腹を上に向けているのが普通なのです。ただ、飛び立つ時は、ひっくり返って背を上にするそうです。背泳ぎをする虫がいるとは驚きました。
こちらは、4月6日に東京の小石川植物園で、撮ったものです。澱んでいてきれいに撮れません。流れのない汚い池や沼に生息するというのが納得です。
突然、ばしゃっと動いたかと思ったら、小魚をお腹の上に抱えていました。写真がわかりづらいですが、小魚の頭を前足と中足で抑えて込んでいます。小魚の目だけがはっきりわかりませんか。小魚もお腹を上に向けています。
マツモムシは、小昆虫や小魚を捕まえて、針状の口を刺して体液を吸うのだそうです。小さいのに獰猛なんですね~。そうそう、不用意に捕まえると、針で刺されるそうです。蜂よりも痛いとか。
これまた、わかりにくい写真ですが、小魚を捕まえたマツモムシの周りに、小魚の仲間が、集まってきました。小さな矢印の下に小魚たちが写っています。小魚が救援信号でも出しているのでしょうか。
結局、救援?の小魚たちは、なすすべもなく、散っていきました。まだ、しっかりと小魚は抱えられています。マツモムシ、恐ろしでした。
さて、気になる小魚です。メダカに似てますが、メダカではないようです。
水が汚くて、なかなかうまく撮れないのですが、この写真で見ると、尾びれの形、尻びれの形から、カダヤシではないかと思うのですが、どうでしょう。大きいのはメスのようです。
カダヤシは、特定外来生物に指定されている魚です。メダカなどに影響を与えると懸念されています。小石川植物園の池には、この外来魚が多くいるように見えるのですが、水が汚いので確認できません。あと、ウシガエルの大きなおたまじゃくしがたくさんいました。この子も特定外来生物に指定されています。外来生物はどこにでもはびこっていますね。
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コメント
今晩は、お久しぶりです。
東京へ帰られたのですね。しばらくお休みしておられたので心配していましたが、お元気になられたようで安心しました。
マツモムシ、ひっくり返って泳ぐのですか、びっくりです。それと、小さい魚を見れば、メダカとばっかり思っていたのですが、カダヤシというメダカに似た外来の魚がいるのですか。いつの間にか侵入しているのですね。これもびっくりです。
投稿: ぴょんぴょん | 2011年4月 8日 (金) 19時29分
< ぴょんぴょんさんへ >
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
再び、東京です。体調もよく、ぼちぼちブログはじめました。ご心配かけてすいません。
マツモムシ、変な虫でしょう。何でお腹を上に向けて泳ぐのでしょうね。
メダカだと期待していたのですが、なんとなく違うんですよ。兵庫県の武庫川では、メダカとカダヤシ両方ともいたので、少し目が慣れました。しかし、外来魚がいるのはちょっと残念です。
投稿: ジュリジュリ | 2011年4月 8日 (金) 20時36分