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2009年6月11日 (木)

ホソミオツネントンボとクロイトトンボ

甲山の池で、水色がとても美しいイトトンボに出会いました。ホソミオツネントンボという初見のトンボでした。

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ホソミオツネントンボ・・・5/14甲山   (画像をクリックすると大きくなります)

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ホソミオツネントンボ・・・5/14甲山   (画像をクリックすると大きくなります)
目が真っ青で、体色も鮮やかな水色と黒い斑紋がはっきりしています。今まで見たことのあるイトトンボの中で、青い色がもっとも華やかな美しいトンボでした。
メスは見つかりませんでしたが、いつか見たいと思います。

〔 ホソミオツネントンボ 〕

学名Indolestes peregrinus
分類:トンボ目 アオイトトンボ科
分布:本州・四国・九州 (東北では限られた地域)
   追記・・・6/16 北海道にもわずかに生息しているそうです。
    野鳥大好きさん、ご教示ありがとうございました。
体長:34㎜~41㎜
特徴:春産卵し7~8月頃羽化して成虫となる。成虫のままで越冬。翌春成熟して体色が変わる。オスは、淡褐色から上の写真のような青い色に黒い斑紋。メスは、淡褐色から、少し青緑っぽい色に黒い斑紋。翅を閉じたとき前翅と後翅の縁紋が重なる。似たオツネントンボは縁紋がずれる。林に囲まれた、ヨシやガマなどが生える池沼などに生息する。

成虫で冬を越すトンボは、日本では、ホソミオツネントンボ、オツネントンボ、ホソミイトトンボの3種のみです。
林床の落ち葉の下などで越冬するそうですが、そんな様子を見てみたいです。

          ☆・。~*~。・☆・。~*~。・☆

さて、この日は、クロイトトンボも沢山飛んでいました。

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クロイトトンボ雄・・・5/14甲山     (画像をクリックすると大きくなります)
雄の成熟した個体。胸の辺りに、少し粉をふいています。

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クロイトトンボ未熟雄・・・5/14甲山  (画像をクリックすると大きくなります)
こちらは、まだ未熟な雄で、これから、胸や、尾の先のベージュの部分が青くなります。

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クロイトトンボ雌・・・5/14甲山     (画像をクリックすると大きくなります)
これは、メス。単独で止まっているメスはいなかったので、連結しているメスだけをアップしました。

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クロイトトンボ産卵・・・5/14甲山    (画像をクリックすると大きくなります)
連結して、タヌキモの仲間の茎に産卵しています。その周りを、隙あらば、メスを獲得しようと他のオスが飛び回っています。

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クロイトトンボ潜水産卵・・・5/14甲山 (画像をクリックすると大きくなります)
前の写真のカップルは、次第に、雌が水の中へ。なんとなく、雌が沈められて気の毒と思っていたら、さらに、潜って、オスとともに潜水産卵していました。かなり長い時間潜っているので、呼吸はだいじょぶなのか心配になってしまうほどでした。

〔 クロイトトンボ 〕

学名Cercion calamorum
分類:トンボ目 イトトンボ科
分布:北海道~九州(北海道、東北では限られた地域)
体長:30㎜~33㎜
特徴:成虫は、5~9月頃まで見られ、水生植物のあるところなら、人工池でも良く見られる。オスは成熟すると青白い粉をふく。腹部第8節と9節が青く、第8節の青い部分は山形をしている。眼後紋小さく、後頭条なし。肩縫線上の黒条に淡色部なし。オスの尾部上付属器が下付属器より長くハの字に開く。

クロイトトンボが産卵をしている水草は、タヌキモの仲間です。

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ウトリクラリア・インフラータ・・・5/14甲山    (画像をクリックすると大きくなります)
タヌキモ科タヌキモ属の植物は、水中に捕虫嚢を持つ食虫植物です。
この池の看板には、タヌキモと書いてあるのですが、調べてみると、ここのはタヌキモと似ているけど、どこかが違う。やっと分かったのだが、甲山の池で、この時期咲いているのは、アメリカに分布するウトリクラリア・インフラータでした。花柄の途中に膨らんだ苞が輪生し、星型の浮きのように見えるのが特徴です。また、花の下唇弁?が三裂していました。
この外来種に押されて、在来のタヌキモの仲間は減ってしまったらしい。在来種は、真夏にいくらか咲くらしいので、また探したいと思います。

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昆虫」カテゴリの記事

コメント

綺麗なブルーの目ですねぇ~
トルコ石みたい~♪
3cm~4㎝位のトンボなんですネ
小さいんですねぇeye
群れて飛んでいたら綺麗だろうなぁ~
食虫植物に潜水産卵ですか?
自然は、摩訶不思議ですねぇ~
トンボを見る機会も少なくなりましたが、ジュリジュリさん紹介のトンボを楽しみにしています♪

投稿: orenge | 2009年6月12日 (金) 00時46分

こんにちは~。
ホソミオツネントンボ 青い色がキレイですね~、目も青なんですね。
orengeさんの言われるように トルコ石のようですよね(トルコ石の青い色が大好き)
ウチのほうでも 4月末ごろから見られるようですが、数は少ないみたいで、私はまだ会ったことがありません。
一度会いたいトンボです♪

クロイトトンボの上から3枚目の写真 水に映る翅のキラキラがちゃんと出てて素晴らしいですね、さすがです。
水中での呼吸はどうしているのでしょうね。まだ見た事がなかったので、見せていただいてありがとう~。

黄色い花は食虫植物なんですか、外来種なのはちょっと残念、水中に5本足があるのかと思ってしまいますね、捕虫嚢?なんですか。みんな 環境に適応してたくましい~。

私も トンボの写真がたまったので、そろそろアップしなくちゃ・・・と思いつつ、調べるのが苦手で なかなかアップできず アップアップしています(^^ゞ

投稿: zucca | 2009年6月12日 (金) 15時51分

< orengeさんへ >
こんばんは!お返事遅くなってすいません。
目がきれいでしょう~。ほんとほんと、この青い色はトルコ石みたいですよね。
とても、細くて、小さなトンボです。目を凝らしていても、見つけるのが大変かな。最近、視力も悪くなっているみたいだし・・・春だけは、きれいな色になってくれるので、少し目だってくれます。残念ながら数はあまりいないみたいです。
クロイトトンボはこの食虫植物にしがみついて産卵していました。でも、トンボは食べられませんよ。捕虫嚢は3~4ミリのとっても小さな袋です。ミジンコとかゾウリムシのような小さな生き物を捕まえるようです。
種類はそれほど多くないのですが、興味を持つようになってからは、川や池で、いろいろなトンボを見かけるようになりました。また見に来てくださいね。

< zuccaさんへ >
こんばんは!
体のブルーも鮮やかですが、目は特に濃い青が印象的でした。本当に宝石みたいです。
そちらでも、会えるといいですね。ここでも、見られるトンボや蝶などが書いてあるのですが、なかなかすべては見られません。運があるのでしょうね。
この写真、撮影しているときは、気が付かなかったのです。PCで見てキラキラが分かった次第です。まだ、光の効果や構図を考える余裕がなくて、追いかけるのが必死。
私も潜水中の呼吸はどうしているのか不思議でした。どうやら、トンボは体毛の間に溜まっている空気で、呼吸しているそうです。それで足りているのが不思議ですけど・・・
タヌキモの仲間は、外来種でした。在来種だと、貴重な植物なのですがね。
水中の5本足は、葉が変形したもので、浮きの役目をしているようです。私は、根っこかと思っていました。
捕虫嚢とは、水中にある葉の間にあり、先に穴が開いている3~4㎜ほどの小さな袋です。その中にプランクトンなどを捕らえて栄養にするみたいです。実物は見たことがないので、一度は、見たいものだと思っています。
zuccaさんも写真が溜まっているのですね。次々といろいろなものに出会ってしまうと、整理が追いつかないですよね。あはは、私もアップアップしています。でも、いつも、きちんと調べてあるので、見習おうと努力していますよ。zuccaさんのトンボ、楽しみにしています。

投稿: ジュリジュリ | 2009年6月13日 (土) 00時21分

糸トンボがたくさん居るんですね^^
青い糸トンボは子供のときに見たこと
有りますね^^最近は見ませんが記憶
有ります^^糸トンボは体が小さいのに
目が大きくて可愛いトンボですよね^^
トンボより好きですね^^
花もなかなか詳しいですね^^昨晩は泥酔いで・・
見間違えてそのまま寝てしまいましたが^^
外来種に押されて「狸」の仲間も減っている
と読んでました^^外来種恐るべし出すね^^
逆に日本産が外国で外来種になっているものは
有るんだろうか^^なんか興味ありません^^

投稿: 明日はケロリ^^ | 2009年6月13日 (土) 04時05分

< 明日はけろり^^さんへ >
おはようございます。
イトトンボの仲間は、いろいろ見られますよ。
私も、小さな頃、素手で良く捕まえていました。それほど興味なかったので、すぐ逃がしていました。空き地の草むらに沢山いたような・・・目が良かったのか、それほど小さいとは思わなかったけど、今は、見つけるのに、必死です。
イトトンボは、繊細で、よろよろ飛んでいる姿は、頼りなく見えます。レンズを通してみると、色がきれいなのに感動しました。大人になって、興味を持つとは思ってもみなかったです。大きなトンボもカッコイイですよ。でも、ちょっと怖い顔しているかな。
あはは、動物の狸が減ってしまったと思いましたか。この植物は、漢字で書くと、「狸藻」。藻の形が狸の尻尾に似ていることから、この名がついたと図鑑に書いてありました。
お~、いいことに気が付かれますね。帰化植物の問題は日本だけではないそうです。日本のクズやオオイタドリ、スイカズラなどが米国やヨーロッパなどで繁殖して、嫌われているそうです。外来種も在来種も仲良くできればいいのかな。

投稿: ジュリジュリ | 2009年6月13日 (土) 10時02分

すごいっ。イトトンボの飛翔写真撮影じゃないですかあー、これは凄い。

投稿: 野鳥大好き | 2009年6月16日 (火) 10時09分

< 野鳥大好きさんへ >
こんにちは!
あはは、確かに飛び物で~す。でも、見ての通り、狙って撮ったものじゃないです。産卵中は、あぶれた雄達が何度もやってきます。撮りたくなくても写ってしまうほどです。
やはり、ヤンマの仲間の飛翔写真を撮りた~い!止まってくれないから、なお、撮りたいのですが、近くだと間に合わない、遠いとぶれてるで、まともに撮れませ~ん。
遅くなりましたが、ホソミオツネントンボの分布に追記をさせていただきました。いつも、いろいろ教えてくださってありがとうございます。

投稿: ジュリジュリ | 2009年6月16日 (火) 16時32分

ジュリジュリさんのブログは写真が大きくて見やすいです。

クロイトトンボの黒光りした腹と青い紋が何とも言えないバランスをとっていて暫く見入ってしまいました。

投稿: itotonbosan | 2014年2月15日 (土) 17時53分

< itotonbosanさんへ >
コメントありがとうございます。
トリミングした写真ばかりで、鮮明さにかけているかと思いますが、喜んでいただけて嬉しいです。

投稿: ジュリジュリ | 2014年2月27日 (木) 10時18分

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