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2008年9月30日 (火)

エゾビタキ

エゾビタキがじっくり遊んでくれたのに、アップが遅くなりました。
9月17日、甲山へ散策に。この日は、お山の下を時計回りに一周してきました。トンボを探したかったのです。でも、沢山のバッタに出会っただけで収穫はありません。途中、川へ降りていくと、ハグロトンボが舞っていました。ボーっと立ち尽くしてみていると、目の前に鳥の影が・・・

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エゾビタキ                 (画像をクリックすると大きくなります)
目の前の枝に止まってくれました。大きな目!お腹の縦斑が目だっています。紛れもなくエゾビタキでした。夏は、日本より北で繁殖し、冬は日本より南で越冬する。春と秋の渡りに日本を立ち寄るだけの鳥さんです。

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                       (画像をクリックすると大きくなります)
後姿です。尾羽の上に白い班が見えています。*これは、幼鳥羽の名残でしょうか。嘴の根元も、黄色いので、まだ若い子かと・・・・・
*下嘴の根元は成鳥でも黄色いので、幼鳥のマークではないそうです。また、”幼鳥は、背、雨覆、腰、上尾筒の羽の先は白い”と、山と渓谷社「日本の野鳥」という図鑑に記載されていました。尾の白斑が気になりますが、この個体は、大人のようです。
野鳥大好きさん、教えてくださってありがとうございました。(10月4日訂正・追記)

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                       (画像をクリックすると大きくなります)
明るいところへ出てきました。なにやら、鳴いているようですが、よく聞こえませんでした。

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                       (画像をクリックすると大きくなります)
じっと動かずにカメラだけ向けていたのですが、やはり、気になる?


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私の周りをうろうろしていましたが、水辺へ降りてきました。水を呑みたかったのですね。お水を飲んで、やっと満足したのか、飛び去っていきました。

画像は、トリミングしていますが、こちらが、固まってしまうほど、かなり近くで遊んでくれたので、撮影しては、じっと、かわいらしさに見とれていました。

川原には、ウラギンシジミや、コムラサキまでが、吸水にやってきました。もう、十分満足です。でも、少し下流の池も寄ることに。

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ツツドリらしい・・・            (画像をクリックすると大きくなります)
ここでは、よくお会いするバーダーさんがいらっしゃいました。私は、挨拶だけすると、トンボはいないかとキョロキョロ。すると、黒い影と同時に「来たよ、来たよ」と声をかけられ、とりあえず、大きな木の中を探しました。杜鵑類であることは分かったのですが・・・・・
どうも、ツツドリらしいということです。春は、囀っていたので、ツツドリだと分かりましたが、今は黙ってやってくるので、判断に困りますね。

渡りで通過していく鳥たちは、いつ頃まで見られるのでしょう。次は、冬鳥達の到来ですね。こちらは、いつ頃になるのかな。

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2008年9月26日 (金)

南国の蝶-クロマダラソテツシジミ

9月9日、武庫川の川原で、図鑑に載っていない蝶に出会った。ネットで調べてみると、クロマダラソテツシジミと分かった。その後、街中の植木鉢にも見られ、24日川の土手にて、複数の個体が見られた。

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クロマダラソテツシジミ         (画像をクリックすると大きくなります)
土手でヒナタイノコズチと思われる花で吸蜜中。

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クロマダラソテツシジミの雌       (画像をクリックすると大きくなります)
雌の表翅は、黒いところが多く、中心部は青っぽい。後翅のオレンジが目だっています。

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クロマダラソテツシジミの雄      (画像をクリックすると大きくなります)
雄の表翅は青く、黒の縁取りは細い。

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クロマダラソテツシジミ         (画像をクリックすると大きくなります)
3匹も集まって何をしているのだろうか。交尾でもなく、雄同士がときどき、争っているようだった。

〔 クロマダラソテツシジミ 〕
学名 : Chilades pandava
分布 : フィリピン、台湾など南アジア
大きさ : 前翅長14mm
食草 : ソテツ
1992年に初めて、沖縄地方で発生し、2007年7月鹿児島県、同年秋には本州の大阪府池田市、兵庫県宝塚市で確認され、南国の迷蝶として、話題になった。2008年には大阪府池田市や、兵庫県宝塚市の近隣市町村に広がって、大阪城でも確認されている。9月には岡山県でも確認。
植栽用のソテツから発生したのか、または、人為的に放蝶されたのか経路は分かっていないようです。ソテツにとっては害虫で、繁殖力の強いシジミ。

日本の冬は越せないと思われていたのが、これだけ広がっているのは越冬しているのですね。日本に定着して、増え続けたら、生態系に影響が出ないのでしょうか。少なくとも、ソテツは甚大な被害をこうむるでしょう。このシジミの運命はどうなるのだろうか。

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2008年9月19日 (金)

お山はキノコだらけ

9月になってから、甲山へ久しぶりにお散歩に行ったら、森の中はキノコだらけでした。キノコは、まったく知らないので、特徴のあるものなら同定でいるかと思って、写真を撮ってきました。

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キツネノハナガサ・・・甲山9/6撮影  (画像をクリックすると大きくなります)
傘の直径は2・3センチ、白地にレモン色の粉状細鱗片がある。小さくて、繊細なキノコ。

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タマゴダケ・・・甲山9/6撮影       (画像をクリックすると大きくなります)
白い卵の殻を割って出てきたようなかわいいキノコ。華やかな赤い色をして、いかにも毒キノコらしく見えるけど、実は、とてもおいしいらしい。スープや、バター炒めがいいそうだ。収穫するには、よく似たタマゴダケモドキがあるので要注意とのこと。

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シロオニダケ・・・甲山9/17撮影    (画像をクリックすると大きくなります)
これは、大きくなると傘が15センチにもなる。真っ白で、トゲトゲした突起が沢山あって、とても目立つ面白いキノコでした。これは、猛毒のあるテングダケ科の仲間で食べられないようです。

他にも、いろいろな色のキノコが沢山生えていました。食べられるキノコもあったのでしょうが、怖くて、とても手を出す勇気はありません。

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              おまけに・・・・・

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コゲラ・・・甲山9/6撮影         (画像をクリックすると大きくなります)
すぐ頭の上で、コツコツ木をたたいている子がいました。近づいても気にせず、木をつついています。ぼさぼさで、かわいい子でした。

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ヒガンバナ・・・甲山9/17撮影     (画像をクリックすると大きくなります)
一昨日(17日)、再び甲山へ行ったら、ヒガンバナが咲き始めていました。まもなく、お彼岸でしたね。おはぎが食べたい~。

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2008年9月18日 (木)

9月14日業平鳥見会に参加

今回の鳥見会は、淀川河口にて、シギ・チドリの観察。

自然薯さん明日はケロリ^^さんフォト原さんノッポ次郎さん
SUZUTAさんどじょう家族さんシャーさん
お世話になりありがとうございました。
近くにいらした、まったく知らない方とおしゃべりして、メンバーの方とあまりお話しなかったと反省しています。また、遅刻してすいませんでした。

シギチは、遠かったです。スコープがないと、観察にも不便。写真は300mm望遠では歯が立ちません。ボケ写真ばかりですが、報告としてアップします。ほとんどが、ほぼピクセル等倍まで、トリミングしたものです。

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ソリハシシギ
オレンジ色に近い鮮やかな黄色い足が目立っていました。長く、上にそった嘴が特徴です。

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アオアシシギ
足の長いシギです。ほんの少し嘴が上にそっています。

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オバシギ
3羽くらいで、水浴びして、羽づくろいしていました。

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イソシギ
武庫川でも見かけるシギです。尾を上下に動かすしぐさがかわいいです。

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ムクドリの若鳥
今回、一番近くに来てくれた鳥です。それでも、私には遠かった。

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ウミネコの若鳥
飛んできたとき、あまり大きく見えたので、セグロさんかと思いました。カモメも若鳥とかいて、分かりにくいですね。

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セッカ
逆光で小さいので、よく分からない写真ですね。かろうじて、尾羽の白いシマが確認できます。

シギチは苦手で、よく分からないので、近くで観察していた人(まったく見知らぬ方)と図鑑で確認しながらの観察でした。
シジミ獲りの人が沢山来ているので、近くのバーダーさんが、こんな日は、鳥がやってこないと言ってました。しかし、淀川の河口で、シジミが獲れるとは驚きです。大きなシジミでした。足元を見ると、シジミや、ムラサキイガイ?やカキなどの貝殻が沢山。鳥たちにとっても食べ物が豊富なのでしょうね。
バーダーの人も多く、野鳥観察会の団体も来ていました。鳥合わせ16種とのこと。今回そんなに見ていないかな・・・・

私が確認した鳥は、
ソリハシシギ、アオアシシギ、オバシギ、イソシギ、ハクセキレイ、ムクドリ、コサギ、ダイサギ、カワウ、アオサギ(飛んでいった)、ウミネコ、セッカ、カワラヒワ、トビ、カルガモ、メダイかシロチドリか足の黒っぽいチドリ、コチドリか足の黄色のチドリ、
以上17?は見たのかな。ただ、チドリはよくわからなかったので、もしかしたら1種類だったかも。だとすると16種かな。

シギチは、あまりに自信がなく、もう少し勉強しないといけませんね。と思いつつ、足は、お山へ向かってしまいます。

業平会の皆様、お疲れ様でした。

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2008年9月12日 (金)

夏の旅最終版-霧ヶ峰&麦草峠の鳥たち

だいぶ、休眠してしまいました。無気力状態と睡魔から逃れられず、ついに一ヶ月前のお話になってしまいました。信州の霧ヶ峰高原と麦草峠で出会った鳥の紹介をして、夏を終わりにしましょう。

8月11日は、去年と同じく、霧ヶ峰高原へ行ってきました。前日は、乗鞍岳へ登って少々疲れていたので、この日は、のんびり軽く散策するつもりでした。ところが行けども行けども駐車場は近づかない。しまいに、足がつり出し動けなくなった。連れは私のことより、暗くなってしまうと心配する。治ってからは、急かされながら、駐車場目指してひたすら歩いた。たいした距離じゃないといわれたけど、後で調べたら、10キロは歩かされていた。どこが軽い散策じゃ~。
・・・・・文句はこのくらいにして、本題の鳥さんに。

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モズの親子・・・霧ヶ峰8/11       (画像をクリックすると大きくなります)
遠くて画像が不鮮明ですが、茶色の方が子供で、餌をねだっているようです。お父さんは、かなりグレー色が強く、はじめは、オオモズがいるのかと思ったほどです。このように、グレー色をしたモズを高原モズと呼ぶそうです。

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ホオアカ・・・霧ヶ峰8/11         (画像をクリックすると大きくなります)
ホオジロ系のさえずりが聞こえてきました。ホオアカです。あちこちの低い木の上で囀っています。この子も近くでは撮影できませんでした。こちらも、子育て中で、虫をくわえた親鳥があちらこちらで見られました。

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ノビタキの雄・・・霧ヶ峰8/11      (画像をクリックすると大きくなります)
高原でよく見られるもう一つの鳥は、ノビタキです。写真は夏羽の雄。こちらも、子育て真っ最中でした。武庫川や甲山では渡りの途中に寄るだけで、秋の渡りでは冬羽になっている個体が見られます。

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ノビタキ幼鳥・・・霧ヶ峰8/11      (画像をクリックすると大きくなります)
この子は、まだ、頭や、胸、背中などにぶつぶつ模様が残っている幼鳥です。散策道の行く手行く手に現れます。途中、虫をゲットしたところです。

8月12日には麦草峠へ行って来ました。この日は雨模様。雨が止んでいる間に少し散策を楽しみました。森の中からは、ルリビタキやメボソムシクイのさえずりが聞こえてきました。

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ルリビタキの幼鳥・・・麦草峠8/12   (画像をクリックすると大きくなります)
暗い森の出口付近で、突然足元から飛び立ったのは、ルリビタキの幼鳥でした。頭から、背中にかけて、ぶつぶつ模様があります。

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ルリビタキの幼鳥・・・麦草峠8/12   (画像をクリックすると大きくなります)
暗い森の中からの撮影で、逆光になるようなところへ止まってくれます。胸からお腹にかけて、やはり、ぶつぶつ模様がありました。麦草峠は標高2,127m。ルリビタキは、こんな高いところで繁殖しているのですね。

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ルリビタキ・・・麦草峠8/12        (画像をクリックすると大きくなります)
こちらは、白駒池近くに現れたルリビタキのメス型成鳥。ここも暗くて、ブレてしまいました。青いルリビタキも目撃しているのですが、撮影させてくれませんでした。

写真以外に、山小屋では、シジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラ、オオルリ(幼鳥、若鳥、成鳥)、アカハラ、コサメビタキ、ミソサザイ、ホトトギス、麦草峠では、メボソムシクイ、ビンズイ、ウソなどに出会いました。

信州の山や、高原はさわやかで涼しく、そこでしか見られない自然をたっぷり楽しんできました。霧ヶ峰高原は何度か訪れているのですが、毎回、違う顔を見せてくれます。その年によって植物や生き物達の成長具合が違うのでしょうね。そして、私自身の目も変わっているのでしょう。

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